夏川夕の作家生活

歴史と異文化をテーマに小説を書いています。出版賞に挑戦中。

読んだ本

【この記事が常にトップです】夏川夕の読書記録:2021年1月1日~更新中

こちらは、2021年に夏川夕が読んだ本をリストアップしています。 小説に限らず、研究書や漫画も載せています。 随時更新中です。 最終更新日:2021年9月24日 #名刺がわりの「本」10選はこちら。

2400年のアメリカに日本人登場。E.R.バロウズ『The Red Hawk』の感想&解説

こんにちは。 夏川夕です。 <月シリーズ>最終巻、『The Red Hawk』を読み終えました。1巻がバロウズパターンの裏返しの物語、2巻はバロウズの思想の物語としたら、3巻はバロウズの趣味全開の物語と言えます。バロウズの書く主人公は、火星や地底世界やジャン…

時代背景を知ると面白い! E.R.バロウズ『The Moon Men』の感想&解説

こんにちは。 夏川夕です。 エドガー・ライス・バロウズの<月シリーズ>第2巻、『The Moon Men』を読み終えました。話に聞いていたとおり、エンタメ一辺倒のイメージが強いバロウズの作品としてはかなり異色で、読者を楽しませるより、バロウズの主義主張の方…

5年前の読書記録、5冊分

こんにちは。 夏川夕です。 先日、小説すばる新人賞と電撃小説大賞に無事応募が済み、ちょっと生活が落ち着いています。落ち着きついでに昔の反故紙など整理していたら、読書感想メモが5枚だけ出てきました。日付から見るに、5年前のものです。5枚だけ取って…

萱野茂 著『アイヌの碑』および北海道・留萌周辺の記憶に寄せて

こんにちは。 夏川夕です。 アイヌのことを、強く、知りたい、知らなければ、と思った瞬間があります。5年以上前のことです。北海道を、初めて訪れたときのことでした。 その旅の目的と詳細についてはこちらにまとめてありますが、ここでは、なぜ私がアイヌ…

多和田葉子 著 『かかとを失くして』 読書感想

こんにちは。 夏川夕です。 先日、多和田葉子の『かかとを失くして』を読みました。ここ最近読んだ中で一番難解な本でしたが、反面、ものすごく共感するというか、過去の記憶を追体験しているような感覚になり、不思議な読後感でした。この記事では、私なり…

一度だけ読んだ『雪国』の感想

こんにちは。 夏川夕です。 師走はいろいろと用事が立て込み、ブログがなかなか書けません。少し久しぶりになりました。 さてこのたび、川端康成の『雪国』を初めて読み、読了しました。Twitterにも書きましたが、象徴物が多く、いろいろな読み方ができる作…

『昔夢会筆記』に見る、「もう一度見たい、あのドラマ」

こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「もう一度見たいドラマ」。時事ネタですが、今回も歴史学で無理やり頑張ります。 『昔夢会筆記』は、幕末のウラのウラ 慶喜にとっての「昔夢会」 慶喜が幼いころの武勇伝? 「昔夢会」で語られる、幕末のウラ 『昔…

絵本の日に寄せて、夏川夕が好きな3冊の絵本

こんにちは。 夏川夕です。 Twitterで初めて知ったのですが、昨日11月30日は、「絵本の日」だったそうです。それで、小さなころに読んだ絵本をあれこれ思い返していたのですが、中でも懐かしく思ったのは、次の3冊。 こんとあき (日本傑作絵本シリーズ) 作者…

#小学生の時読んでた本を覚えてるだけ挙げる

こんにちは。 夏川夕です。 Twitterで、こんな面白いハッシュタグを見つけました。 #小学生の時読んでた本を覚えてるだけ挙げる 小学生の私はとにかく本が大好きな子供で、学級文庫は読み切るし、図書館には週一で通うしで、読んだ本を全部を挙げるのはなか…

「日本」を書くとき、『陰翳礼讃』が教科書になる理由。

こんにちは。 夏川夕です。 最近ライター業が忙しく、本を落ち着いて読めない日々が続いていたのですが、ようやく、短いものなら集中して読める時間ができたので、以前から気になっていた谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』を読みました。谷崎潤一郎の作品は、『卍』…

『もののあはれ』。「地球都市」の世界観。

こんにちは。 夏川夕です。 私は、外国人が書いた、日本文化や日本人の物語が好きです。有名どころだと、『大君の都』や『Sayuri』とか、映画なら『終戦のエンペラー』とか。外国人の視点で見る日本は、私たちがよく知っていることでも意外な見方をされてい…

『さようなら、オレンジ』は、表紙どおりの作品です。

こんにちは。 夏川夕です。 岩城けい『さようなら、オレンジ』を読了しました。 同じ作者の『Masato』を読んだときより、主人公の年齢が近かったからか、よりリアルに、まるでドキュメンタリーを読んだような読後感でした。物語のクライマックスではなく、何…

#名刺がわりの「本」10選②

こんにちは。 夏川夕です。 昨日の続きです。 Twitterでよく見かける「#名刺がわりの小説10選」を私もやりたかったのですが、小説だけにおさめられなかったので、ブログにて「#名刺がわりの「本」10選」を書いています。最初の5冊の紹介は、昨日の記事をご…

#名刺がわりの「本」10選①

こんにちは。 夏川夕です。 Twitterで読書アカウントの人たちがやっている「#名刺がわりの小説10選」、私もやりたいと思って書きかけたんですが、これ、「小説」にしぼっているんですね。私の本棚は、半分以上を研究書やノンフィクションが占めているので、…

帰国子女が読む海外在留者の物語『Masato』。

こんにちは。 夏川夕です。 岩城けい著『Masato』を読了しました。 読書メーターを見ると、人によって読み方がだいぶ異なる物語なのかなと思います。帰国子女である私は、主人公の真人に感情移入して読みましたが、それでも自分の経験と照らし合わせて、うな…

『あしながおじさん』に見る日本。「日米開戦」の言葉の真意とは。

こんにちは。 夏川夕です。 ジーン・ウェブスターの『あしながおじさん』は、20世紀初頭のアメリカを舞台に、家族のいない女子学生ジュディが、大学の資金を払ってくれている名も顔も知らない男性に、手紙を書き続ける物語です。 プロローグをのぞき、すべて…

『火星のプリンセス』に見る東洋趣味

こんにちは。 夏川夕です。 エドガー・ライス・バロウズの処女作、『火星のプリンセス』は、強い・イケメン・優しいの3拍子そろったヒーローと、芯の通った、美しく理想的な女性であるヒロインが、火星という魅力的な舞台で恋と活劇を演ずる、スペース・オペ…

【読書記録】パウロ・コエーリョ『アルケミスト 夢を旅した少年』

こんにちは。 夏川夕です。 このブログでは、夏川が読んだ本も紹介していきたいと思います。 最初の一冊はこちら。 パウロ・コエーリョ 『アルケミスト 夢を旅した少年』 ◆あらすじ◆ スペインに住む羊飼いの少年が、見捨てられた教会で夢を見る。ピラミッド…