夏川夕の作家生活

歴史と異文化をテーマに小説を書いています。出版賞に挑戦中。

【この記事が常にトップです】夏川夕の読書記録:2021年1月1日~更新中

こちらは、2021年に夏川夕が読んだ本をリストアップしています。 小説に限らず、研究書や漫画も載せています。 随時更新中です。 最終更新日:2021年9月24日 #名刺がわりの「本」10選はこちら。

【青天を衝け】ペルゴレーズの館は現存するか【徳川昭武】

こんにちは。 夏川夕です。 『青天を衝け』、いよいよパリ編に入りましたね。私は大学1年生の夏休みに、大学図書館の書庫で徳川昭武に出会って以来、ずっとこの辺りの幕府外交について勉強してきました。更に勉強した幕府外交を物語のかたちにしたくて、徳川…

2400年のアメリカに日本人登場。E.R.バロウズ『The Red Hawk』の感想&解説

こんにちは。 夏川夕です。 <月シリーズ>最終巻、『The Red Hawk』を読み終えました。1巻がバロウズパターンの裏返しの物語、2巻はバロウズの思想の物語としたら、3巻はバロウズの趣味全開の物語と言えます。バロウズの書く主人公は、火星や地底世界やジャン…

時代背景を知ると面白い! E.R.バロウズ『The Moon Men』の感想&解説

こんにちは。 夏川夕です。 エドガー・ライス・バロウズの<月シリーズ>第2巻、『The Moon Men』を読み終えました。話に聞いていたとおり、エンタメ一辺倒のイメージが強いバロウズの作品としてはかなり異色で、読者を楽しませるより、バロウズの主義主張の方…

国立歴史民俗博物館に見る、理想の博物館

こんにちは。 夏川夕です。 先日、千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館に行ってきました。以前、何かでジオラマがすごいと聞いたので、ジオラマ好きな私は一度見に行ってみたかったのです。ところがこの博物館、ジオラマもすごかったのですが、とても隅々…

【中間報告】2021年の4目標

こんにちは。 夏川夕です。 今年の松の内に、2021年の目標をこちらの記事で宣言(?)しました。 natsukawayu88.hatenablog.com 2021年も半ばに差し掛かった今、目標の達成度がどんな感じか、この記事で振り返ってみたいと思います。 (1)電子書籍を出版す…

”闇落ち”<火星シリーズ>。E.R.バロウズ『The Moon Maid』の感想&解説

こんにちは。 夏川夕です。 エドガー・ライス・バロウズの<月シリーズ>第1巻を読み終えました。バロウズは日本でも<火星シリーズ>、<ターザンシリーズ>、<ペルシダーシリーズ>などが有名ですが、この<月シリーズ>はネット上でもほとんど感想を見かけません。…

3つの公募に挑戦して、思ったこと。これからの作家生活。

こんにちは。 夏川夕です。 小説公募のためにブログお休みします宣言してから、ちょうど3か月が経ちました。2月の時点では、5月末までに3つの賞に応募する予定でした。現在の公募実情は、こんな感じです。 ・小説すばる新人賞 ←応募済。 ・電撃小説大賞 ←応…

5年前の読書記録、5冊分

こんにちは。 夏川夕です。 先日、小説すばる新人賞と電撃小説大賞に無事応募が済み、ちょっと生活が落ち着いています。落ち着きついでに昔の反故紙など整理していたら、読書感想メモが5枚だけ出てきました。日付から見るに、5年前のものです。5枚だけ取って…

エンターテインメント小説ってなあに? 公募用小説の悩み

こんにちは。 夏川夕です。 ブログお休み宣言中ですが、ちょっと考えたことがあり、書いておこうと思って戻ってきました。 ずばり、エンターテインメント小説の定義って、何でしょうか? 私は今、公募用の小説を書いています。公募用に、ということは、応募…

【告白します】6月まで、お休みします

こんにちは。 夏川夕です。 「今週のお題」【告白します】。 今回は例外に、歴史学とは関係ありません。私自身の告白です。 というか、お知らせです。告知が正しい。 実は私、公募を念頭に、小説を書いています。応募予定先は次の通りです。 ・小説すばる新…

「ココアを飲んだ」最初の記録? 徳川昭武の日記の秘密

こんにちは。 夏川夕です。 「今週のお題」は【チョコレート】。以前の 「ピザ」同様、欧米の食べ物をテーマにされると日本史学的には辛かったりするのですが、今回はむしろ楽しんで語りたい歴史があります。それには、まずお題のチョコレートを湯煎して、と…

歴史によって変わる「鬼」のイメージ

こんにちは。 夏川夕です。 「今週のお題」【鬼】。 「鬼」については、以前にもこちらのブログで書いたことがあります。 戦前のプロパガンダ映画を題材に、西洋を「鬼」と見る日本思想について。 ↓ natsukawayu88.hatenablog.com 日本独自の概念「鬼」は、…

ふるさと納税で歴史を応援する

こんにちは。 夏川夕です。 「今週のお題」【ふるさと納税】、歴史学でどうやってやったものか考えていたのですが、ふと、歴史学的にふるさと納税するならどういう感じになるのかなと思いました。 そもそもふるさと納税とは、本来居住地に納める住民税の一部…

萱野茂 著『アイヌの碑』および北海道・留萌周辺の記憶に寄せて

こんにちは。 夏川夕です。 アイヌのことを、強く、知りたい、知らなければ、と思った瞬間があります。5年以上前のことです。北海道を、初めて訪れたときのことでした。 その旅の目的と詳細についてはこちらにまとめてありますが、ここでは、なぜ私がアイヌ…

多和田葉子 著 『かかとを失くして』 読書感想

こんにちは。 夏川夕です。 先日、多和田葉子の『かかとを失くして』を読みました。ここ最近読んだ中で一番難解な本でしたが、反面、ものすごく共感するというか、過去の記憶を追体験しているような感覚になり、不思議な読後感でした。この記事では、私なり…

歴史学をやっていて、大人になったなと感じるとき

こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「大人になったなと感じるとき」。歴史学を勉強していて、「大人になったなと感じるとき」を、私の経験から書いてみたいと思います。たぶんみんな、同じ道をたどると思うんです。 歴史を疑うようになったとき 現地…

クラウドソーシングを介したライター業やめました。

こんにちは。 夏川夕です。 2020年末で、約半年、クラウドソーシングで続けていたライター業をやめました。小説を書くことに専念するためです。ネットを介して自分の文章を売るという経験は、やりがいもあり、楽しかったなとは思いますが、その反面、時間的…

【2021年】夏川夕の4目標

あけましておめでとうございます。 夏川夕です。 2週間ぶりのブログです。Twitterの方ではつぶやきましたが、大晦日いっぱい、腰を据えて2021年を受け止めるため、ばたばたと仕事していました。翻ってお正月には、ゆったり読書して、将棋や映画も楽しみまし…

歴史学を学ぶ人へ、外国語習得のすすめ

こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】は、「#買って良かった2020 」。歴史学を学ぶ上で買ってよかったもの……と考えると、私はフランス語かな、と思います。今年、フランス語の基礎を、半年間ほど集中して学んでいたのです。 この記事で夏川夕がはじめま…

一度だけ読んだ『雪国』の感想

こんにちは。 夏川夕です。 師走はいろいろと用事が立て込み、ブログがなかなか書けません。少し久しぶりになりました。 さてこのたび、川端康成の『雪国』を初めて読み、読了しました。Twitterにも書きましたが、象徴物が多く、いろいろな読み方ができる作…

『昔夢会筆記』に見る、「もう一度見たい、あのドラマ」

こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「もう一度見たいドラマ」。時事ネタですが、今回も歴史学で無理やり頑張ります。 『昔夢会筆記』は、幕末のウラのウラ 慶喜にとっての「昔夢会」 慶喜が幼いころの武勇伝? 「昔夢会」で語られる、幕末のウラ 『昔…

12月8日に思う戦艦大和の軌跡

こんにちは。 夏川夕です。 すっかり寒くなりましたね。12月は、私に戦艦大和と太平洋戦争の、不思議な因果関係を思い起こさせます。それは、次のような日程であらわされます。 12/7 戦艦大和 周防灘で主砲テスト。 12/8 戦艦大和 呉への帰路で、真珠湾へ向…

ご褒美となった3つの史料。出会いと意義と未来と。

こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】は「自分へのご褒美」とのこと。今日はちょっといつもとテイストを変えて、偶然から手に入った貴重な歴史史料を、3つご紹介します。どれも神様が私にくれたご褒美と思えるほど、出会いに感動した史料です。 1857年…

タイムトラベルのすすめ

こんにちは。 夏川夕です。 タイムトラベルって、人類の夢ですよね。ウェルズの『タイム・マシン』を始め、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『猿の惑星』など、さまざまな物語で取り上げられているテーマです。日本では子供向けの『ドラえもん』でも当…

絵本の日に寄せて、夏川夕が好きな3冊の絵本

こんにちは。 夏川夕です。 Twitterで初めて知ったのですが、昨日11月30日は、「絵本の日」だったそうです。それで、小さなころに読んだ絵本をあれこれ思い返していたのですが、中でも懐かしく思ったのは、次の3冊。 こんとあき (日本傑作絵本シリーズ) 作者…

感謝すべきことは数あれど、此度は徳川慶喜様へ

こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「感謝したいこと」、歴史学ではいっぱい思いつくので、何を書こうか悩みます。Twitterでもつぶやきましたが、歴史学的には、史料が残っているだけでありがたやありがたやと思うんですよね。特にテーマを決めて研究…

「鬼」の英訳を考える

こんにちは。 夏川夕です。 昨日、語学オタクの友人と話していて、「鬼」の英訳について盛り上がりました。 私が思うに、「鬼」は日本特有の概念です。中国で「鬼」と言えば死んだ人の魂や幽霊を指すそうですが、日本の「鬼」は必ずしも命を落とした人ではあ…

執筆の苦しみ。執筆の楽しさ。キャラクター造形の観点から。

こんにちは。 夏川夕です。 現在、時代小説執筆中です。なかなか進みません。なぜ進まないのか、その理由は単純で、キャラクターを掘り下げ切れていないからです。よく、小説を書く前にはプロットを入念に練るという物書きさんがいますが、この方法ができる…

ピザで日本通史を語ってみた

こんにちは。 夏川夕です。 【今週のお題】「ピザ」、初めは歴史学から書くには難しいテーマだなあと思っていたのですが、ピザに欠かせないチーズに焦点を当てたとき、これはこんなふうに日本の歴史をたどれるぞ、と気づきました。 古代日本のチーズと酪農衰…